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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密


(C) 2014 BBP IMITATION, LLC

THE IMITATION GAME(2014)

監督:モルティン・ティルドゥム

アメリカ/イギリス

出演:ベネディクト・カンバーバッチ

第二次世界大戦中、ドイツが開発したエニグマと呼ばれる暗号が連合軍を悩ませていた。

解読不能の暗号に振り回され、補給や援軍を絶たれる連合軍は窮地に陥る。

そのため連合軍は解読に躍起になっていたが、中でも毎夜の空爆にされさるイギリスにとっては一刻も早くそれを打ち破りたかった。

イギリスは国内の優秀な若手学者を招集し、その解読に当たらせたのだが、その中の一人にアラン・チューリングがいた。

彼は数学者でケンブリッジ大学の特別研究員を務めていた。

ただ、ちょっとした変わり者でもあった。

解読チームに着任すると、スタッフを集めるために彼が考案したのは、クロスワードパズルを新聞に載せること。

そのパズルをいち早く解いた者を採用しようというわけだ。

ただ、そうして集まったメンバーの努力も虚しくエニグマは解読できない。

やがてメンバー内のトラブルも起こりチューリングの立場は崖淵へ。

エニグマの意味は「謎」。

他にも「パズル」という意味もある。

クロスワードパズルなどの、ある種数学的な要素を含むゲームを得意としたチューリングにとっては、まさしく最高の対戦相手であったろう。

彼は、エニグマを解読して連合軍を救う事より、それ自体の解読を目的としていたようだ。

エニグマと聞いて、思い出すことがある。

1970年代にそのタイトルの雑誌があった。

バミューダトライアングル、超能力、ネッシー、雪男、はたまたツチノコなどの謎を扱う雑誌だった。

もとは『UFOと宇宙』(ユニバー出版社:1973年7-8月号で創刊)という隔月刊誌があったのだが、それが当時のブームとも重なり途中(1977年8月号)から月刊誌になった。

ところがブームを過ぎるとまた隔月刊誌に戻ることになるのだが、その時、『UFOと宇宙』が発刊される間の月に『エニグマ』と雑誌を発刊したのだった。

何を隠そう私はその読者だったのだが、その雑誌もどこへ行ってしまったのか?

今持っていたら、そこそこの値段がついたはずなのに、なんとも勿体ない。

残念!(T_T)

この映画では、暗号エニグマの解読に全身全霊をかけるチューリングの姿が描かれるのだが、もう一つのテーマがある。

それは彼が変わり者と言われるに至った過去である。

そしてそれは、この時代の中ではタブーとなっているものでもあった。

二つのテーマが絡み合いながら、一人の人間の生涯を描いていく。

それは人間という「エニグマ(謎)」を描いているように思える。

(C) 2014 BBP IMITATION, LLC

イミテーション・ゲーム公式サイト:http://imitationgame.gaga.ne.jp/

3月13日(金)より、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、伏見ミリオン座にて公開!


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