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メイズ・ランナー


© 2014 Twentieth Century Fox Film.

THE MAZE RUNNER(2014)

監督:ウェス・ボール

アメリカ

出演:ディラン・オブライエン、カヤ・スコデラリオ

三部作の第一章と銘打つ作品。

その構想の成功を予感させるような、謎いっぱいの物語だ。

気がつくと鉄格子のエレベーターに乗せられて上昇中。

事態が飲み込めないまま、助けを求めるが反応するものはない。

急に止まったエレベーターが開かれたとき、目に入って来たのは多くの若者だった。

彼らは、やって来た男を嘲笑の下に迎えた。

一体彼らは誰なのか?

そしてやって来た男は誰なのか?

状況も、そして自分のことも分からないことへの恐怖が訪れる。

一番怖いこととはなんだろうか?

バンジージャンプ、ジェットコースター、お化け屋敷、ホラー映画、殺人事件、通り魔、戦争と、挙げればきりがないし、それは人によって異なることだろう。

私の場合、とにかく怖いのは「高いところ」だ。

高所恐怖症と言われる症状なのかもしれない。

ただ、私は恐怖症とは診断されない。

なぜなら、恐怖症とは「恐怖ゆえに日常生活を送れなくなる」症状を指すからだ(私は日常生活を送れている)。

こうした恐怖症になる人というのは、想像力が豊かだと聞いたことがある。

想像しすぎて最悪のことまで考え、身動きができなくなってしまうというのだ。

本当かどうかは定かではないが、確かに私の場合も、高い所へ行ったときに起きる「あれやこれや」を想像して怖くなるのであった。

© 2014 Twentieth Century Fox Film.

メイズの名の通り、そこに広がるのはどこまで続くのか分からない迷路だ。

彼らはその中心にある村(?)で暮らし、ランナーと呼ばれる一部の者たちが朝になるとその迷路に入って構造を探り、日が暮れる前に戻ってくる。

日が暮れると、迷路の入口が閉じられ、村に戻れなかったものは、そのまま命を落としてしまうからだ。

彼らは迷路を探ることで、この場所からの脱出を考えている。

ただ、未だに成功した者はいない。

果たして、彼らはここから脱出できるのか?

そして、この迷路を作ったのは誰で、目的は何か?

次から次へと現れる謎。

その中で人々は事態の解決のために選択し、挑戦を繰り返していく。

しかし、その解答を得たとしても、再び目の前に謎が現れる。

その繰り返しだ。

何といっても、この状況事態が謎なのだから。

そして、選択することはリスクと向き合うことへとつながっていく。

脱出の危険を回避しその場に居続けようとするリスク、状況を維持し続ける先が不明瞭なため脱出を試みるリスク。

その判断を自らするリスク、他人(リーダー)に委ねるリスク。

さて皆さんなら、この事態を打開するためにどのリスクを選択するのだろうか。

想像力を駆使して、次の事態を予測しよう。

© 2014 Twentieth Century Fox Film.

5月22日(金)から、ミッドランドスクエアシネマ他にて、ロードショー公開!

メイズ・ランナー公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner/home.html


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