ミニオンズ
© 2015 UNIVERSAL STUDIOS
MINIONS(2015)
監督:ピエール・コフィン&カイル・バルダ
アメリカ
声の出演(英語):サンドラ・ブロック、ジョン・ハム、マイケル・キートン
まさか、こいつらが人類より前から地球上に存在するとは!?
そもそも、どこから来たのか?
この映画を見ていると、とても地球上で誕生したとは思えない。
ひょっとしたら宇宙、いや、他の次元から現れたのかもしれない。
そんな、様々な創造を掻き立てられるのだが、そんなものは序の口に過ぎないように思う。
今後、数多くのスピンオフ作品が作られていくに違いない。
というのも、彼らのキャラクターがなんとも愛しい。
50歳を過ぎたおっさんがそう思うのだ!
彼らはとても従順で、最強最悪なボスに仕えることを、なによりの喜びとする。
そんな部下というか取り巻きがいたら、これほど頼りがいのある存在はない。
しかも、彼らが何人(何体?)存在のかが分からないのだ。
時として増殖し、時として減少する。
そして、それぞれに個性的だ。
まあ、時としてドジも踏むが、それは御愛嬌というものだ。
© 2015 UNIVERSAL STUDIOS
『怪盗グルー』では、よく分からないバナナ好きな集団で、最初見たときはグルーが彼らを作りだしたんだと思っていた。
でも、どうやら違ったらしい。
そのグルーと彼らは、どうして出会ったのか?それは…、あ、これは内緒にしておきましょう。
ただそれ以前にも、つまりグルーと出会う前にも、こんなにたくさんの最強で最悪(?)な連中と出会っていたとは!
ドラキュラ伯爵、ナポレオン、ついにはティラノザウルスまで!
各時代でのスピンオフ作品への前振りかもしれない。
ミルグラムが研究したに「服従の心理」というのがある。
簡単に言ってしまうと、「人は指示されると、自分の信念と異なることでもあっても、それに従ってしまう傾向を持つ」というものである。
ただ、この映画に登場するミニオンたちを見ていると、指示される前に、親分(?)に従おうとするわけだ。
もはや彼らは、依存性が強い偏った性格を持つ者たちの集合体なのかもしれない。
彼らにとっても幸せは仕えること。
それはギャルソン、ホテルマン、バーテンダーといった、持て成すことに喜びを感じる存在と似ているのかもしれない。
子ども向け映画とあなどるなかれ。
この作品、壮年期の男性諸氏がハマってしまうかもしれない。
© 2015 UNIVERSAL STUDIOS
7月31日(金)より、名古屋ミッドランドスクエアシネマ他、全国ロードショウ!
ミニオンズ公式サイト:http://minions.jp/